HOME » NEWS TOKYO バックナンバー » よみがえれ!江戸東京・伝統野菜シリーズ » 第2回 馬込半白きゅうり
2009年8月20日号
第2回 馬込半白きゅうり
大田区の馬込地区発祥で、元の部分が淡い緑、その他が白いから「馬込半白きゅうり」という。節ごとに次々と雌花が咲いて実がなる「節なり」タイプのきゅうりで、この種は全国に広がったが、やがて今流通している青きゅうりに押され、ほとんど見られなくなってしまった。その味を懐かしむ声により、現在は練馬区や三鷹市、国分寺市、小金井市などでも栽培が復活。直売所などでも販売され始めている。
江戸東京・伝統野菜研究会会員で、食育・野菜料理コーディネーターの酒井文子さんに、馬込半白きゅうりを使ったレシピを紹介してもらった。「まずは普通のきゅうりと食べ比べてみてください」と言われ、丸ごとかじってみると、皮がやわらかく、普段食べているものに比べてしっとりしている。「伝統野菜というとマニアな人たちだけのものになりがち。いろいろな世代の人に食べてほしい」と酒井さん。さまざまなアレンジがあるが、ここでは一番手軽なものを紹介する。
【馬込半白きゅうりのピリ辛漬け】
★材料(4人分):馬込半白きゅうり3~4本、塩少々、生姜適宜、鷹の爪2分の1本、醤油・みりん(酒)・りんご酢各大さじ2
★作り方:1.馬込半白きゅうりをよく洗い塩をつけて板ずりし、切り離さないように注意して、包丁で斜めに両面切れ目を細かく入れ蛇腹にする。
2.1を熱湯でさっと茹で、食べやすい大きさに切る。
3.生姜は千切りにする。
4.鍋に生姜、鷹の爪、醤油、みりん、りんご酢を入れて、一煮立ちさせる。
5.4が熱いうちに、2を加えて冷ます。
生姜と鷹の爪のピリリとした辛さがこれからの時期にちょうどいい。酒のつまみにも。
酒井文子の江戸東京野菜レシピ
http://fv1.jp/blog_sakai/index.html