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【新連載】数字で見るTOKYO 第1回2017年05月20日号
4.36平方メートル 都市公園等面積(都民1人当たり)
4・36㎡。江戸間の部屋に換算して2・8畳ほど、一戸建ての家ならでユニットバス程度の広さである。これは2016年4月1日現在の都民1人当たりで計算した東京特別区の都市公園等面積だ。「たったこれだけ?」「こんなにあるの?」―その感じ方は人それぞれだが、「都市公園法施行令」では10㎡以上、市街地では5㎡以上としているので、残念ながら目標には達してはいない。
公園は私たちの生活にうるおいを与えてくれる公共施設のひとつだ。ここでは緑の景観を保護するだけではなく、そこに保全された植物は大気を浄化する役目を果たし、さらに広場は災害時の避難場所としても機能する。制度の点から見ると「都市公園法」に基づく「都市公園」「それに準ずる都市公園以外の公園」、さらには「自然公園法」に基づく「自然公園」に分類されており、こうした数値は「都市公園」および「それに準ずる都市公園以外の公園」面積合計で算出されている。
東京都の都市公園は、上野恩賜公園や井の頭恩賜公園など都立公園が82カ所、約2017ha、国営公園が2カ所、約176ha、区市町村公園が8005カ所、約3641ha、さらに都市公園に準ずる公園が3327カ所、約1477haあり、合計で約7766ha。これは東京都全体の約3・54%に当たる面積となる。
都市公園は住民に対して一定の割合で設置されるのが望ましいが、人口が少なければ1人当たりの面積は多くなるため、単純比較は難しい。千代田区の場合、人口が極めて少ないため突出した数値になっているが、江戸川区などは面積の割合から見ても都市公園などの良く整備された地域ということができそうだ。実際、同区では「江戸川区みどりの基本計画」を策定するなど、公園や緑地の確保など積極的に取り組んでいる。
なお、東京都は「豊かな環境や充実したインフラを次世代に引き継ぐ都市の実現」を目標として2024年までに170haの都立公園を新たに開園する計画だ。
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