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初の女性知事に小池百合子氏2016年08月20日号

 

 7月14日に告示された東京都知事選挙は同31日、投開票が行われ、無所属の元衆院議員・小池百合子氏が、自民、公明などが推薦した元総務大臣・増田寛也氏、民進、共産などが推薦したジャーナリストの鳥越俊太郎氏に大差をつける291万票余りを獲得、初当選を果たした。女性知事の誕生は都政史上初めて。「東京大改革」を公約に掲げ、これまでの都政の一新を図る意欲を見せている小池知事の今後の舵取りが注目される。

「組織対個人」を演出

 選挙戦は序盤から小池氏が先行、出馬表明が遅れた増田氏と知名度で勝る鳥越氏が追う展開となったが、終盤になるにつれ、小池氏への支持が無党派層だけでなく、政党支持層にも広がり、最終的には増田氏に100万票以上の大差をつけて圧勝した。

初登庁し花束で歓迎を受ける小池知事

初登庁し花束で歓迎を受ける小池知事

 小池氏は当初、自民党推薦での出馬を目指していたが、自民都連が増田氏擁立に動いたことを受け推薦依頼を撤回、一転して自民都連を「ブラックボックス」などと批判し、「組織対個人」の構図を演出することで、広く都民に浸透した。

 「東京大改革」のスローガンやテーマカラーの「緑」を全面に打ち出した街頭演説も大きな関心を集め「小池ブーム」を巻き起こすことに成功した。

 増田氏は、「ひとえに私の力不足。しかし、安定した都政を求める声は必ずや底辺のように広がると感じている」、鳥越氏は、「準備不足や週刊誌による事実無根の報道の影響もあったが、基本的には私の力不足」と、それぞれ敗戦の弁を語った。

 

初登庁して職員に訓示「都政の信頼回復を」

 小池知事は2日、都庁に初登庁した。朝9時半、第一本庁舎2階の正面玄関前には副知事、各局長はじめ約千人の都庁職員が出迎え、東京消防庁音楽隊のマーチ演奏の中、小池知事が車から降りると大きな拍手が湧き起こった。そして副知事らとの握手の後、女性職員から花束を受け取ると笑顔で応えた。

知事の椅子に初めて座る

知事の椅子に初めて座る

 なお、舛添前知事の初登庁では正副議長はじめ各会派幹事長らが出迎えた都議会からは、今回、選挙戦で小池氏を支持した小会派「かがやけTokyo」の3人にとどまった。

 その後、都選挙管理委員会の宮崎章委員長から当選証書を受け取ると初めて知事室に入り、知事の椅子に座った。感想を求められると、「感無量です」と述べるとともに「291万人の思いをこれから実行していくという責任を感じている」と改めて決意を表明した。

 小池知事は続いて大会議室で職員を前に訓示を行い、「度重なる知事の交代で皆様の士気だけでなく、都政への信頼が低下しているのではと懸念している。私はまず、都政の透明化、情報公開で都政の信頼を回復していきたい」と抱負を述べた。

職員には、「何よりも都民ファーストに徹していただきたい」と訴え、「私は皆さんの先頭に立っていく。今日はそのスタート、みんなで頑張っていきましょう」と締めくくった。

 

 

 

 

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