都知事選告示 31日投開票2016年07月20日号
東京都知事選挙が14日告示され、17日間の夏の熱い選挙戦がはじまった。投開票日は7月31日。舛添要一前知事の辞職により執行される今回の知事選には21名の新人が名乗りをあげている。任期途中で辞任する知事が続き都政が停滞する中、都民は安定を求めるのか、それとも改革を求めるのか、その選択に注目が集まりそうだ。
各候補者のうち、主要候補の増田寛也氏、鳥越俊太郎氏、小池百合子氏の第一声を追った。
増田寛也氏
増田氏は元岩手県知事、総務大臣のキャリアをかわれ、これまでのタレント候補ではない「実務型」の候補として自民、公明、こころが推薦する。
増田氏は午前10時30分過ぎに千代田区内で第一声、自民党の谷垣禎一幹事長、公明党の井上義久幹事長をはじめ石原伸晃自民都連会長、自民と公明の都議、各自治体首長など多数が駆け付けた。
増田氏は、「都政の混乱に終止符を打たなくてはならない」と強い決意を表明、「知事になって何をするのか、都民の皆さまに何をお返しできるのか、これを真剣に考えていきたい。東京の抱えている問題を外から見ることで東京の処方箋を描いていく」と訴えると、集まった支持者からは大きな声援が送られた。
鳥越俊太郎氏
ジャーナリストの鳥越氏は告示日前日に野党統一候補として出馬が決定した。民進、共産、社民、生活、生活者ネットが推薦する。
新宿駅東南口の広場には菅直人元総理や各党幹部、都議、大勢の支援者が詰めかけたほか、SEALDsの奥田愛基氏も姿を見せた。
鳥越氏は「税金は都民一人ひとりの汗の結晶だ。にもかかわらず舛添さんは海外出張で無駄遣いをしてきた。税金の使い方について問題が横たわっていることが今回の選挙の大前提だ。このことを是非覚えておいてほしい。私は常にアウトサイダーとして事実が何かを見極め、それを皆さんにお知らせしてきた。今回はアウトサイダーを気取っていていいのかという気持ちが生まれた」と知事選出馬の理由を説明している。
小池百合子氏
自民党前衆院議員の小池氏は党総務会長、防衛大臣、環境大臣などを歴任している。今回は自民党都連との不協和音により無所属での出馬となった。
11時に池袋で行われた第一声には多くの支持者の他、若狭勝衆院議員、高野之夫豊島区長が駆け付けた。また自民党豊島区総支部の党員も「崖から飛び降りた」と、支持を表明している。
小池氏は「今だからこそ東京を大改革し、都民による都民のための都政を取り戻したい。大きな東京都にたった一人で立ち向かうが、私を応援する声があちこちから出ている。都政の見える化を進め、たったひと握りの人がどこで何を決めているのかわからない都政を止めていく」と訴えた。
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