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「千客万来施設」事業者が決定2016年03月20日号
築地市場の豊洲移転に伴い整備される「千客万来施設」の事業者がこのほど、温泉施設を全国展開している「万葉倶楽部㈱」が代表企業を務める「チーム豊洲江戸前市場」に決定した。千客万来施設は当初、豊洲移転と同時開業を目指し、平成26年2月に2つの事業者が決定したものの、翌年になって相次いで辞退したため、再公募となっていた。「食を起点に日本の文化を発信」をコンセプトに、江戸の街並みを再現した商業ゾーンや24時間営業の温泉・ホテルなどを建設、平成31年8月の全面開業を予定している。
「千客万来施設」は現在の築地市場が、市場本体と場外市場が一体となってにぎわいをつくり観光拠点ともなっていることから、豊洲への移転に当たっても、その機能を継承・発展させるために整備することとされた。
今回の再公募に応募したのは、「チーム豊洲江戸前市場」「チームおいでやす」「日本を元気にするチーム」の3グループだったが、「チーム豊洲江戸前市場」の提案が、集客性、食の魅力発信、商業施設と温泉機能による相乗効果などの点で優れていると評価された。
施設が建設されるのは豊洲水産中卸売場(6街区)に隣接する約1・1haの土地で、50年間の事業用定期借地権方式で貸し出される。なお、賃付料は応募基準貸付料585万円(月額)に対し、721万円(同)が提案された。
「商業ゾーン」は地上3階/地下2階の施設に170~280のテナントを誘致、江戸の街並みを再現したオープンモールで食事や新鮮食材などの買い物ができるほか、オープンスペースではイベントの実施も計画しており、温泉・ホテルに先行して平成30年8月の開業を目指す。
「温泉・ホテルゾーン」は地上10階/地下2階の施設で24時間営業とし、屋上の展望デッキでの足湯のほか、「キッチンスタジオ・道具市」での食の情報発信も行うとしている。開業は同31年8月の予定。
年間来場者は商業ゾーンが138万人、温泉・ホテルゾーンは55万人を予定している。
舛添知事は4日の会見で「千客万来施設が新しい東京の名所となり、多くの人々に、リピーターとして来ていただける場所にしたい」と期待を示した。
タグ:豊洲新市場 千客万来施設 チーム豊洲江戸前市場 万葉倶楽部(株)