都税収入３年連続の増収2015年08月20日号
徴収率、過去最高の98.9%に
平成２６年度の都税収入は、企業収益の回復を受け、３年連続の増収となる見込みだ。平成２６年度の都税収入決算見込額は、４兆７３９９億円で前年度比で２４８９億円（５・５％）の増収となった。とくに景気の影響を受けやすい法人二税が１２１２億円（８・０％）大幅増となったことに加え、消費税引上げに伴い繰入地方消費税が７３８億円（２１・１％）の増となったことが税収増につながった。個人都民税も雇用の改善、給与アップなどにより３８２億円（４・６％）の増となった。
一方、徴収率の改善では、納税利便性の向上による新規滞納の抑制やきめ細かな滞納整理、区市町村との連携強化などの徴税努力の結果、都税徴収率（個人都民税を除く一般分）は、過去最高だった２５年度（９８・８％）を０・１ポイント上回る９８・９％と過去最高を更新した。
徴収率の改善は４年連続となる。
主な取組としては、自動車税のクレジットカード収納が平成２３年度導入時の８万７千件から、２６年度には１６万６千件と１・９倍に増えたほか、滞納者に対する捜索（３６２件）、差押え（２万３２７２件）を積極的に活用したことなどがあげられる。
これにより、滞納繰越額は平成になって以降、最小の１８４億円となった。これは滞納繰越額がピークだった平成６年度の２４７８億円から９２・６ポイントの圧縮となる。
タグ：都税収入
