北区 政策経営部広報課
北区にゆかりの著名人がアンバサダー(大使)となって、メディアを通して北区の情報発信をする「北区アンバサダー」制度。その取り組みの一環として始まった「北区内田康夫ミステリー文学賞」が今年で11回目を迎えた。
平成14年、北区アンバサダーで「浅見光彦シリーズ」でお馴染みの作家、内田康夫さんの全面協力のもと創設されたものだが、今ではミステリー作家への登竜門としても有名な文学賞だ。
「北区イメージ戦略ビジョンのキーワードのひとつに『ネサンス=誕生』があります。ネサンスのまち北区から新しい作家を誕生させようと、この文学賞が実現したのです」と広報課の尾形美保さん。
作品の応募も年々増えており、前回は過去最高の293作品の応募があった。「中学生から91歳の方まで、幅広い年齢層の方から応募があります」と嬉しそうに語る尾形さん。作品のレベルも高く、受賞者の中からはプロの作家も多く誕生している。
「『北区内田康夫ミステリー文学賞』の5周年を記念して、第1回~第5回の大賞受賞作品や内田康夫さんの短編小説などを掲載した書籍を出版しました。昨年10周年を迎えたので、近々、第6回~第10回までの大賞受賞作品を掲載した書籍を出版する予定です」と広報課長の栗原敏明さん。
また5月7日からは、10周年を記念して読売新聞社サイトyorimo(ヨリモ)で、内田康夫さんのウェブ小説「北の街物語」の連載も始まった。浅見光彦が自身の住む北区を舞台に活躍する小説で、画像やイラストマップを使って、北区のまちも紹介される。
平成22年には、同じく北区アンバサダーである作曲家の弦哲也さんが座長となって「弦哲也 北区(きた)の演歌座」がスタートした。これは、北区から「夢」や「希望」、「元気」を発信するエンターテインメントプログラムで、第1回目に行われた新人演歌歌手発掘オーディションには、全国から多くの応募があった。大賞を受賞した工藤綾乃さんは、プロ歌手を目指し弦哲也さんのもとで日々頑張っている。
北区では、ほかに日本文学者のドナルド・キーンさん、女優の倍賞千恵子さん、歌手の水森かおりさんが北区アンバサダーを務めており、それぞれの得意分野で北区の魅力をPRしている。
「みなさん非常に協力的で大変ありがたく思っています」と話す栗原さん。
ちなみに今年の「北区内田康夫ミステリー文学賞」、応募は9月28日まで。詳細は北区の文学賞ホームページ http://www.city.kita.tokyo.jp/misc/mysteryで。
●問合せ/北区政策経営部広報課 TEL: 03・3908・1102