都民ファが政治資金パーティ2017年11月20日号
小池知事を支える都議会第一党の「都民ファーストの会」(荒木千陽代表)が14日、新宿区のホテルで初の政治資金パーティ「東京大改革のつどい」を開催、支援者、各種団体など関係者約1700人が出席した。希望の党を立ち上げ国政に進出したものの、総選挙で敗北を喫した小池知事は「改革は始まったばかり。都民ファーストのみなさんと、この東京を前に進めていきたい」と都知事の職に専念していく考えを示した。
支援者ら約1700人が出席 小池知事「ともに東京を前に進めたい」
議会改革での成果を強調
冒頭、挨拶に立った増子博樹幹事長は「古い都議会を新しくとのスローガンのもと、25年ぶりの議員提案『子供を受動喫煙から守る条例』を提出、可決させることができた」と、都民ファーストとしての成果を強調。常任委員会のインターネット中継や政務活動費を飲食に使わないなど議会改革にも取り組んでいると説明、「これからも小池知事とともに都民ファーストの都政をつくっていきたい」と決意を述べた。
続いて荒木代表と小池知事が登壇、荒木代表は「改革はまだ始まったばかりだが、皆様一人ひとりの手で大きくお育ていただきますようお願いしたい」と支援を呼びかけた。
現在、都民ファーストの会の特別顧問を務める小池知事は「振り返ると昨年の知事選、都議選、総選挙とずっと戦いの連続だったが、戦う価値があると思ったからこそ、私は都知事に挑戦した。また、都議会を変える必要があると考えたから(都民ファーストの)都議会議員53名を抱えている。いま都議会は大きく景色が変わった。何よりも女性議員が増え、明るい活発な議会へと変わりつつある。まだまだ『ひよっこ』だが、改革を目指すのだ、東京が変わらなくてはならない、その役割を担っているのは私たちだという気概をこれからも持ち続けながら、皆様の思いにしっかりと応えられるよう、これからもがんばっていきたい」と挨拶した。
都議会を代表して挨拶に立った尾崎大介議長は、「これまでの二元代表制は、(議会と知事の)対決の図式だったが、小池知事の誕生で、ともに切磋琢磨しながらものごとを進めていくというプラスの二元代表制にしていきたい」と知事との連携姿勢を強調した。
公明は欠席
今後に不安要素も
この日のパーティには都民ファーストとともに小池知事を支えてきた公明党の議員は顔を見せなかった。
小池知事に対する高い支持率を受け、長年にわたり続いた自民との連携を解消、小池与党となった公明だが、小池氏の国政進出に強い不快感を表明、そのスタンスが変わりつつある。今後は「是々非々」を強めると思われ、これまでの都民ファースト(53名)と公明(23名)による与党過半数での安定した都政運営とはいかない場面も出てきそうだ。
小池知事はパーティに先立ち、希望の党の代表辞任を表明、都政に専念する考えを強調したが、都民ファーストからは先月、創立メンバーの2名が小池知事の姿勢を批判して離党しており、今後の都政運営を不安視する声も出ている。
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