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都議会 各会派幹事長インタビュー2017年10月20日号
日本共産党 東京都議会議員団
大山とも子氏
7月の都議選で議席を伸ばした共産党。幹事長の大山とも子議員に市場移転問題や小池都政、衆院選の意気込みなどを聞いた。
—都議選で共産党は19と議席を増やしました。率直な感想は。
前回の都議選ではそれまでの8議席から17議席、今回は17議席から19議席となりました。2回連続で躍進したのは32年ぶりです。
2人区の北多摩第4や3人区の目黒区、北多摩第3で、自民と競り勝って取れたことは大きいですね。文京区、日野市もあと一歩という結果だったので残念です。定数減となった中野も惜しかったですが、定数増の町田市では初めて議席を獲得できました。
—勝因については。
私たちは都民の皆さんと都政を動かしてきたという実感を持っています。
豊洲市場の建物地下に盛り土がなかったことを我々が明らかにしたことで、「そんなところでいいのか」という世論が広がりました。豊洲市場の問題では築地で再整備し食の安全・安心を守るという立場を貫いたことが大きいですね。
—市場移転問題では先の臨時会で補正予算が可決されました。
今回の補正予算は成立しましたが、市場移転問題は決着していません。都民と市場業者に対して、土壌と地下水の無害化を約束しておきながら、それを一方的に反故にしてしまったことは許されません。築地での再整備を望んでいる人はあきらめていませんから、世論を広げると同時に議会でも引き続き議論していきます。
—小池都政について、政策決定の経過が見えにくい、という指摘もありますが。
自分で決めたことが既定路線であるかのように補正予算を編成するのは逆行です。補正予算の前に市場移転問題の基本方針についてきちんと議論することが必要だし、それが民主主義だと思います。知事は無害化の約束をひっくり返してしまったけれども、それでいいのかと。そこを曖昧にしておいて新たな方針というのはね…。
—衆院選に向けた意気込みをお願いします。
安倍政権は、党利党略で臨時国会冒頭解散をおこないました。今回の総選挙では、憲法をないがしろにする安保法制、共謀罪、秘密保護法を強行し、森友・加計疑惑など国政を私物化してきた安倍自公政権の是非が問われています。
日本共産党は今度の総選挙で、安倍政権に退場の審判を下し、くらしと憲法を守る新しい政治を実現するために、市民と野党の共闘の旗を高く掲げてたたかいぬきます。
◆おおやま ともこ
1955年東京都東久留米市生まれ。新宿区立保育園保育士を14年。新宿区議を経て平成5年の都議選で初当選し現在7期目。都議会厚生委員長、文教委員長など歴任。現在、党都議団幹事長。夏休みに離島へ行くのが楽しみとのこと。
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