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都議会 各会派幹事長インタビュー2017年08月20日号
都民ファーストの会 東京都議団
増子 博樹氏
都議選の結果により都議会第1党に躍進した都民ファーストの会。市場移転問題や小池知事との関係、議会改革にかける意気込みを幹事長の増子博樹氏に聞いた。
—都議選で都民ファーストの会は躍進しました。一番の理由は何だと思いますか。
小池知事は知事選で東京大改革を訴え当選されましたが、都議選でもその勢いが続いて都民ファーストの会の候補者に有権者の皆さんの期待が集まったのだと思います。責任重大ですね。
—幹事長就任のいきさつは。
すでに地域政党としての都民ファーストの会の幹事長に就任していましたので、会派結成時に会派の幹事長を兼務することになりました。 55人の中で都議会経験者は現職元職含めて少数です。会派運営は勿論、他会派との交渉の経験となると非常に限られます。その中で私が適任だということなのかもしれません。
—新人議員への教育は行っているのでしょうか。
新人研修はかつてないほどに行っています。選挙前からやっていましたよ。選挙の戦い方、公選法の内容の説明、政策の作り方などなど、選挙前からの研修は数多く行なってきました。個別に一人ひとりやったり、選挙区にまで行ったりね。
選挙後は任期が始まる前に各局の事業内容のヒアリングや業界団体の要望を伺ったりしました。
—市場の移転については「築地を守る。豊洲は活かす」という基本方針がまとまりましたが、基本方針で決着がついたとお考えですか。
昭和60年に築地本願寺で市場移転反対の決起大会が開催され、当時地元衆議院議員の秘書だった私もその場にいました。以来この問題に関わってきました。
かつて都議会で晴海に仮移転して築地を再整備する案や豊洲と築地の機能分離なども提案したことがありますが、移転賛成派と反対派の双方に納得してもらうことはできませんでした。今回の小池知事の基本方針はその双方に納得していただけるものと思います。
—小池知事の評価と今後望むことは。
スピード感がありますよ。決めるのは早いし決めたらすぐ動いているし。ですから都民ファーストの会としても、今まで以上のスピードで動いています。「来週ではなく、今日結論を出そう」ということになります。スピード感を持って動くことは我々も実践しているつもりです。
—都民ファーストの会は小池知事の言いなりになるのではとの懸念が指摘されています。これについては。
東京大改革を訴えて小池知事は昨年当選しました。
今回の都議選でも東京大改革を訴えた候補が大量に当選したということは、二元代表制のそれぞれが同じ方向に向かい改革して欲しいという都民の願いです。二元代表制だから常に対立すべきだというのは現実的ではありません。
—議会改革検討委員会では、公用車と政調費などが議題になりそうですが。
飲食費を新年会で使うのは良くないということで、実際には以前から使っていない会派が多かったのです。新年会といっても挨拶だけで失礼するのに1万円を置いていくのは政務活動ではないでしょう。まとまれば3定で決めることができます。公用車は正副議長だけで良いんじゃないですか。私は電車で動きますよ(笑)。
◆ますこ ひろき
昭和34年生まれ。昭和59年亜細亜大学経営学部卒業後、衆院議員秘書などを経て平成17年の都議選で初当選、都議会民主党政務調査会長代行などを歴任し平成21年の都議選で再選。平成25年の都議選に出馬するも惜敗。平成29年の都議選で都民ファーストの会の公認を得て出馬し当選。現在3期目。家族は妻と長男長女次男の5人家族。趣味はヨーグルトづくりとテニスなどのスポーツ。
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