2008年8月20日号
南山東部土地区画整理事業
安全で緑豊かなまちづくりを
稲城市南山東部地域は、京王相模原線の稲城駅と京王よみうりランド駅のほぼ中間にあり、稲城市の南東部に位置している。歴史的には、もともと急峻な地形であったところに、戦後の食糧難の時期に開墾が進んだことで山肌がむき出しになり、大雨などで度々土砂崩れが発生していた。
その後、高度経済成長期には、建設資材として山砂の需要が高まり、崩落した斜面地で多くの山砂採取場が造られた。山砂を採取後に緩やかな地形へ改善を図る計画だったが、昭和40年代中頃には建設ラッシュも落ち着き、山砂の需要も減ると、市内の山砂採取場はそのまま放置され、昭和47年には大規模な崖崩れが起きている。
そのため、市は南山東部土地区画整理事業を計画。事業費にあてる保留地や公園緑地、道路の用地を生み出すために、市民と検討を重ね、平成18年4月に土地区画整理法に基づく認可を受けて事業がスタートした。多くの緑を計画的に配置し、緑豊かで潤いに満ちたまちづくりを目指しているという。
●問合せ/稲城市都市建設部開発調整課 Tel 042・378・2111(代表)