2008年5月20日号
「大東文化大学が高島平再生プロジェクト」
地域活性化への貢献
板橋区にあるUR(都市再生機構)高島平団地は、昭和40年代につくられたマンモス団地。高齢化や少子化により空洞化が見られる団地の活性化に取り組んだのが、地元にある大東文化大学の環境創造学部。「高島平再生プロジェクト」と称する「多世代共住・多文化共生」事業で、団地の一定住戸を大学が一括して借り上げ、学生にルームシェアリング形式で貸し付けて、団地に住む学生と地域住民との交流をはかる。
学生たちは地域活動に積極的に参加し、ミニFM局やコミュニティカフェを運営することで、地域通貨「サンク」を受け取る。「サンク」は、入居学生が家賃の一部として大学に納めることができる。5月18日にオープン予定のカフェは、ミニFM局の設備、ミニキッチン、小ステージ、音響機器、調光式照明設備、プロジェクター・スクリーン、写真展示用のピクチャーレール等を配置。部屋に閉じこもりがちな高齢者が気軽に立ち寄れるオープンスペースを目指すという。学生が中心となる都内随一の少子高齢化団地の再生活動、地元密着型の地域貢献活動に期待が寄せられている。
●問合せ/大東文化大学環境創造学部事務室 Tel03・5399・7356