2008年1月21日号
地域に親しまれる水の風景を目指して
目黒川水門の新しい図柄が決定
江戸時代、品川に入りこんだ鯨を地元の漁師たちが捕えたことが評判になり、時の将軍も見物に訪れたーー。そんなかつての水の都・東京の逸話を再現する水門扉がお目見えすることになった。
品川浦・天王洲地区運河ルネッサンス協議会は昨年8月、東京都港湾局による水門扉塗装工事に合わせ、目黒川水門に施す図柄の募集を行った。そしてこのほど、佐々木恭子さんの「しながわ鯨」と加藤木まいかさんの「海の友だち」の2作品が、審査の結果新しい図柄に決定。
対象の水門は天王洲南運河にあり、東品川海上公園から望むことができる。塗り替えは平成20年3月末までに完了の予定。
佐々木恭子さんの作品「しながわ鯨」。デザインの完成度においても高い評価を得た。
加藤木まいかさんの「海の友だち」。泡や周囲の海も丁寧に描かれており、全体の調和がポイントになった。