2008年1月21日号
手話表現の豊かさを伝える
『はちおうじの手話』刊行
ことばこそ地域性を映す鏡。手話も例外ではない。八王子市の代表的な観光地「高尾山」の表現にも地元独特のものがあるという。
このたび八王子市聴覚障害者協会では、市内の町名、交通機関、公共施設の名称などの手話表現をまとめたガイドブック『はちおうじの手話』を刊行した。
市内においては、30年以上手話講習会が開かれ、これまでのべ16万人が手話を学んできたが、その中でも表現のばらつきがあった。そこで同協会では2年ほど前から、多様な表現の共有化を図るためガイドブック作成に取り組んできた。
写真やイラストをふんだんに取り入れてわかりやすく解説し、健聴者も手話や名所の歴史を学べる一冊になっている。A5判、約300ページ、定価1200円。
問合せ/八王子市聴覚障害者協会 Fax 042ー628−2181(受付は月〜金17時まで)
市の木であるイチョウの青葉が表紙を飾る。