2008年9月20日号
2016年五輪招致への道
(9)「オリンピック学習読本」を作成
18日にはメダリストが読本で授業
北京オリンピック・パラリンピック競技大会が終了し、日本選手の活躍が国内で大きく報道されたが、2016年の招致を目指す東京都としては、この勢いを借りて一気に招致気運の盛り上げを図りたいところだ。
そこで東京都と東京オリンピック・パラリンピック招致委員会は、「オリンピック学習読本」を作成。オリンピックに対する正しい理解を広め、招致気運を盛り上げることにしている。
内容は、豊富なカラー写真とイラストを大量に用いて、オリンピックの歴史やフェアプレー、名勝負などを紹介。また環境問題やパラリンピックなどもわかりやすく解説している。
東京都の2016年オリンピック招致については、「人を育て、緑を守り、都市を躍動させるオリンピック」という基本理念を紹介。東京でのオリンピック開催の意義を強調している。
この「オリンピック学習読本」、小学校5、6年生、中学生、高校生及び特別支援学校の児童・生徒と各学校の教職員が配布対象となっている。
東京都が指定するスポーツ教育推進校、スポーツ推進協力校の計105校には今月中に配布される。また、配布を希望する都内の公立・私立の学校には11月に配布される予定だ。
今月18日には、北京オリンピックのフェンシング競技で銀メダルを獲得した大田雄貴選手が江東区の小学校を訪問、このオリンピック学習読本を使用して5年生を対象にした授業を行った。
授業では、太田選手のメダル獲得までの実体験が語られたが、生徒たちは真剣な表情で話に聞き入っていた。