2008年8月20日号
「スポーツ・フォア・オール」
スポーツ振興基本計画まとめる
東京都は「スポーツ都市東京」の実現を目指して「スポーツ振興基本計画」をまとめた。平成十四年にまとめられた同計画を、平成二十五年の東京国体やその三年後のオリンピックを視野に全面的に改定したもの。
子どもから高齢者までの都民の誰もが生涯を通じてスポーツに親しめる社会の実現を目指す「スポーツ・フォア・オール」を基本理念に掲げている。また東京都の構想である「十年後の東京」とも連携しているのが特徴。三環状道路の整備で交通渋滞を解消し、屋外で気持ちよくスポーツできる環境を整備する。
この計画の実施期間は平成二十八年度まで。スポーツ人口の裾野を広げることで、現在、都の成人が週一回以上のスポーツを行っているスポーツ実施率三九・二%を、六〇%以上に引き上げる考えだ。
そのため、(1)都民のスポーツ実施率を高める取り組み(2)世界を目指す東京アスリートの育成(3)スポーツ都市東京の実現に向けた仕組みづくりと環境整備―の三つを柱に具体的な施策を展開していく。
(1)では運動部活動の充実、職場で出来るストレッチ体操の開発、地域におけるスポーツクラブの設立支援、障害者スポーツの振興・支援などを盛り込んだ。
(2)ではジュニア選手の発掘・育成・強化、指導者の確保、育成、障害者アスリートの競技力強化などを図る施策があげられている。
(3)では(1)や(2)を支える取り組みとして、東京アスリートの顕彰制度の充実、都立大規模施設の改築・改修、国際的スポーツ大会の誘致などを取り上げた。