渋谷、新宿、池袋を地下鉄で結ぶ東京メトロ副都心線の開業が六月十四日に迫り、JR新宿駅及び副都心線周辺の商店街やデパートなどが主催する「副都心線開通記念イベント」が、開業日の十四日から同月二十九日まで開催される。
副都心線の開業により、新宿区内には丸の内線や都営新宿線と連絡する「新宿三丁目駅」、都営大江戸線と連絡する「東新宿駅」、「西早稲田駅」の三駅が誕生する。
副都心線が開業することで、新たな交通ネットワークが構築されるが、日本を代表する繁華街を有するJR新宿駅と副都心線の新宿三丁目駅周辺のさらなる活性化を図ることがイベントのねらい。
開通により新宿の東西南北(North/East/West/South)がつながること、新しい新宿(New Shinjuku)の創設につながることなどから、「NEWS」をテーマに掲げている。
イベントの内容だが、十四日から二十九日までの間、「新宿ぶラリーキャンペーン」が行われる。
これは参加者が持っているPASMO、Suicaを使った、スタンプラリー形式のイベント。新宿三丁目駅や大手デパート各店に設置された端末にPASMOやSuicaでタッチすると抽選権を一回獲得でき、景品があたるというもの。
また十五日には「NEW SHINJUKU JAZZ SCRAMBLE」と題したジャズ演奏会が、午後二時から新宿通り伊勢丹・丸井前の追分交差点をメイン会場に行われる。日野皓正氏をはじめ、日本ジャズ音楽界のトップミュージシャンが出演する。
またサテライト会場として新宿の七つの百貨店に特設会場が設置され、そこでもジャズを楽しむことができる(時間は十一時四十分から十五時二十分の予定)。いずれも無料。
イベントを主催する地下鉄副都心線開通記念大会の会長を務める中山弘子区長は「地下鉄副都心線が新宿のにぎわいのポテンシャルを高める大きな力になると期待している。これを機に一層、にぎわいが交流する街としていきたい」と抱負を語っている。