2008年4月20日号
現場から
(4)「新銀行東京をつぶすわけにいかない」
(四月三日・中嶋義雄都議会公明党幹事長)
●…新銀行東京問題で揺れた都議会。四百億円の追加出資は、更なる追加出資を認めないことなどが付帯決議として付けられようやく認められた。
●…しかし都民の税金が投入されるだけに新聞各紙が社説で批判的な論調を展開、世論は批判の声が圧倒的だったため、知事与党の自民、公明は終始苦しい立場を強いられた。特に公明は追加出資に対して支持者から厳しい意見が寄せられていたことから今回、付帯決議を付すことを強く主張した経緯がある。
●…首都圏をはじめ、福島、山梨の都議、県議が出席した会合で、都議会公明党の中嶋幹事長から、冒頭のような挨拶が行われた。
「新銀行東京への追加出資は認められたが、これで決着が付いたのではなく、これからの方が重要だ」と、今後の新銀行東京の経営監視の重要性を訴えた。
●…来年は都議選が控えているが、新銀行東京問題がどのように影響するかは不透明だ。中嶋幹事長は最後に、「どうか暖かい目で見て、決して後ろから鉄砲を撃たないようにして欲しい」と冗談とも本音ともつかない言葉で締めくくった。