2008年2月20日号
現場から
(2)ロンドンで五輪をやる意味がわかった
(二月一日・猪瀬直樹副知事)
●…石原知事の代わりにダボス会議に出席した猪瀬副知事は、記者会見で環境と五輪の関係をこのように発言した。
今回のダボス会議のテーマのひとつとなっていたのが「環境」。
各界の著名人が環境に関わるトーク・セッションを繰り広げたわけだが、ケン・リビングストンロンドン市長とのセッションに及んだ猪瀬副知事は、都心の渋滞を解消するロードプライシングがCO2削減につながり、環境改善にも一役買っていることを知った。
また行政が各民間企業や一般家庭を訪問、CO2の削減の協力を要請するなど、環境改善のため様々な努力を重ねていることに深い感銘を受けたようだ。
●…環境に対する取り組みはオリンピック招致において大きな要因を占めている。二〇一六年のオリンピック招致に名乗りをあげている東京都だが、招致を視野にまとめた「十年後の東京」の「実行プログラム」には、「大規模事業所のCO2総量削減の義務化」「太陽エネルギー利用の導入の拡大」「低公害、低燃費車両の普及促進」など環境に関する新規事業が目白押しだ。
●…東京の環境が大きく改善されれば、オリンピック招致に大きなプラス材料になることは間違いなさそうだ。