2008年1月21日号
自転車の安全走行
専用道整備し有効性検証
自転車が関係する事故が多発する中、東京都が自転車専用の走行車線を整備して、その有効性を検討する実験を開始する。
自転車は道路交通法では自動車と同じ軽車両に属し車道の左端を走行するのが原則。例外として「自転車および歩行者専用」の標識がある歩道は自転車に乗って通行できるが、歩行者優先であることには変わりない。後ろから歩行者にベルを鳴らすといった行為は禁止されている。
一方、車道を走行する自転車と自動車の接触事故も依然として多く、抜本的な解決策には自転車専用道路の整備が不可欠との声も多い。
今回の実験は、東京都と杉並区が協力し、既存の道路空間を利用して自転車専用の走行空間を整備する。実施場所は都道427号瀬田貫井線(通称「中杉通り」)のJR阿佐ヶ谷駅北口から阿佐谷北一丁目交差点付近の約三百五十メートル。
片側二車線のうち、パーキング・メーターが設置されている一車線(東側部分のみ)を、自転車専用の走行空間(双方向通行)とする。
実施期間は一月二十八日から二月六日の十日間で、有効性、適用可能性について検証するとともに、自転車利用者への交通ルール・マナーの啓発も行う予定だ。