2008年6月20日号
認知度広がる「水道キャラバン」
水道への理解深める出前授業

 都内の多くの小学校では、4年生の社会科の授業で「水道」について学習している。

 都水道局は、「安全でおいしい水プロジェクト」を推進するためには、次世代を担う小学生に水道への理解を深めてもらうことが重要と考え、平成18年度から、小学校における水道に関する授業を支援している。希望する小学校に出向き、授業を行う「水道キャラバン」がそれだ。

「水道キャラバン」の授業風景

「水道キャラバン」の授業風景


 これまでも希望する小学校に、水道局営業所の職員を講師として派遣する出前授業は実施されていたが、実施規模の拡大を図っていく。「水道キャラバン」では、授業の進行はもとより小学校からの受付や問い合わせ対応なども含めて、一体的に専門業者に委託することで、効率的かつ積極的に対応できる体制とした。

 東京の水道は、蛇口に至るまでに、自然の恵み、高度浄水処理などの先端技術、その他様々な取組みが行われることによって成り立っている。

 「水道キャラバン」では、これら東京の水道に関する取組みはもちろん、水道水が健康に役立つことや培ってきた歴史、凝集沈殿実験などを交え、水道事業者ならではの内容として授業を行っている。授業は、専門の俳優による寸劇を取り入れるなど、児童にも分かりやすく、楽しめるよう工夫されている。

 3年目となる今年度は、小学校などでの認知度も広がり、5月末の時点で700校を超す申し込みを受け、対象約1370校の半数を超える規模となっている。このことからも、まさに小学校が求めるニーズにも合致していることがうかがえる。

 「水道キャラバン」に対する先生や児童の反応、児童から寄せられた感想文などをみると、東京の水道に対する安全性、おいしさなどに対する理解がこれまで以上に深まっているという。そのため、都水道局では今後も「水道キャラバン」の実施を積極的に推進していく方針だ。

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