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2009年10月20日号
道路清掃の知られざるスター
スイーパー運転技術者講習会開催
落ち葉や紙くず、捨てられた空き缶やタバコの吸殻……。ゴミで汚れた道路は、街全体の雰囲気をすさんだものにしてしまう。大都市東京の道路がいつもきれいに保たれているのは、夜間、あまり人の目に触れることなく清掃されているおかげなのだ。
東京の道路清掃は、4台の車からなるチームで行われる。まず先行車がほかの3台より30分~1時間早く出発し、大きなゴミを回収するなど清掃しやすいように準備しておく。後続の先頭は散水車。ほこりが飛ばないように車道の端に水をまくのだ。次に登場するのがロードスイーパー(路面清掃車)。両サイドのブラシでゴミを集め、中央のメインブラシでベルトコンベアーに乗せてタンクに運びゴミを収納する。三輪なので回転半径が小さく小回りが利き、ブラシ式なので吸引式より音も静かという。しかも、最後を走るゴミ運搬車へのゴミの積替えも、フロントホッパーなので走行方向と順行で作業ができるという優れものだ。
しかし、三輪スイーパーの運転技術習得には長い年月を要するため、各社とも技術者の確保と継承には頭を痛めている。また、運転技術の巧拙が道路清掃の出来不出来を左右するといっても過言ではない。
そこで、社団法人東京道路清掃協会は9月28日、田無自動車教習所において「スイーパー運転技術者講習会」を開催。参加した各社のスイーパー運転者は、情報交換をするとともに運転技能のテストなどを通じて互いに技術の研鑽に励んだ。また、参加者には当協会が認定する修了書が付与された。