自転車をさらに身近なものに
様々なレース、イベントを開催へ
環境にやさしく、健康にもよい自転車をさらに身近なものとするため、「GRAND CYCLE TOKYO」事業として、東京都は自転車に関する様々なイベント等を総合的に進めている。今年(令和6年)12月1日(日)、臨海部で3回目となる「レインボーライド2024」、「マルチスポーツ」が開催される。来年(令和7年)7月13日(日)には、多摩地域で2回目となる自転車ロードレース「THE ROAD RACE TOKYO」が予定されている。昨年度の開催状況とあわせて、イベントの内容を紹介する。
「レインボーライド2024」、「マルチスポーツ」
昨年11月23日(木・祝)開催の第2回目のイベントでは、レインボーライドとマルチスポーツ合わせて、約2万人が来場。第3回開催となる今年は規模を大きくして実施予定で、さらなる盛り上がりが期待される。
レインボーライドは、自転車で楽しく走るファンライドイベントであり、普段は自転車で走行できないレインボーブリッジと東京ゲートブリッジの2大ブリッジを走行できる、特別なコースとなっている。
自転車愛好家だけでなくファミリーでも楽しめるよう、ロングコース(約35キロ、昨年度より約3キロ延伸)の他、ミドル(約19キロ)、ショート(約8キロ)の3コースを用意。参加者枠は昨年度より1000人増員し、全コース合計で6000人程度を予定している。7月19日(金)から9月16日(月・祝)まで、特設サイトにて参加者募集を行っている。
また、自転車をはじめ様々なスポーツが体験できるイベント「マルチスポーツ」を併催している。昨年は、アスリートのトークショーなどのステージイベント、子供向けの自転車体験教室、BMXやパルクールのデモンストレーション等を実施。今年もレインボーライドのフィニッシュ会場周辺で、子供から大人まで一日中楽しめる多彩なコンテンツを用意して、開催する。
両イベントを通じて、スポーツとしての自転車の魅力を広く認知してもらうとともに、東京の魅力発信にも繋げていく。
第1回「THE ROAD RACE TOKYO」結果
多摩地域では、東京2020大会の自転車ロードレースのレガシーコースを活用した本格的なロードレース第1回「THE ROAD RACE TOKYO」を昨年12月3日(日)に開催した。東京2020大会の都内コースを中心に1964年東京五輪の一部コースも活用したワンウェイ・レース(スタート・フィニッシュが別)を展開した。
レースはプロ・実業団・学生等による「エリート(男子・女子)」と視覚障害選手が出場する「パラサイクリングタンデムタイムトライアル(男子・女子)」の計4部門で行った。
エリートは、八王子市の富士森公園を出発し、調布市の武蔵野の森公園前スタジアム通りを目指す男子は72・6キロ、女子は49・8キロのコースとなり、男子は26チーム113名、女子は23名の選手が熱戦を繰り広げ、男子は兒島直樹選手、女子は渡部春雅選手が優勝した。
パイロットが前に、視覚障害者が後ろに乗って走るパラサイクリングタンデムには、男子5か国6組、女子3か国3組が出走し、男子はポーランドのカロル・コピチュ選手/マルチン・ビャウォブウォツキ選手、女子はポーランドのドミニカ・プティラ選手/カミラ・ヴイチキエヴィッチュ選手が優勝した。
国内パラサイクリングレースでは珍しい公道を舞台とした、味の素スタジアムあじペン広場から武蔵野の森公園前スタジアム通りまでの周回コースを、男子は4周(23・7キロ)、女子は3周(17・6キロ)した。
大会前日の12月2日(土)には、味の素スタジアムの構内外周路特設周回コースにて、初心者から愛好家まで、一般サイクリストが参加できる各種レース体験プログラム「チャレンジレース in 味スタ」を開催した。サイクルスクール、ガイド付きショートレース、80分サイクルマラソン、エキシビションレースを実施し、参加した方からは「次回も参加したい」「参加して満足」等の声があった。
また、大会の開催に合わせ、12月2日(土)・3日(日)に、味の素スタジアムで、自転車関連のコンテンツをはじめ、多摩・島しょ地域等の多彩な魅力を体験できるイベント「STADIUM FESTA」を開催。本レースのパブリックビューイングや、子供から大人まで体験できるサイクルコンテンツ、選手や著名人によるトークショー、ミュージックライブ等を実施した。あわせて、地元自治体や企業等が37ブースを出展し、ご当地グルメや特産品の販売等を行った。イベントには2日間で約1万3000人が訪れた。
第2回「THE ROAD RACE TOKYO」開催について
第2回「THE ROAD RACE TOKYO」は、令和7年7月13日(日)に実施される。スタート会場は武蔵野の森公園、フィニッシュ会場は青梅市内を予定している。コース及びプログラム(自転車ロードレースエリート男女、一般参加レース、パラサイクリング、フィニッシュ会場を中心としたイベントなど)については決定次第、別途、特設サイト等で告知される。
GRAND CYCLE TOKYOアンバサダー
自転車の魅力を幅広い層にPRするため、令和6年度は稲村亜美さん、神田愛花さん、小島よしおさん、武井壮さん、団長安田さん(※五十音順)の5名がアンバサダーとして、イベントへの参加、SNS等による情報発信をしていく。
都はこうしたGRAND CYCLE TOKYOの取組を通じて、自転車の活用の推進、スポーツサイクルの普及、更にはスポーツが日常に溶け込んだ「スポーツフィールド・東京」の実現を目指していく。
(写真提供・東京都)