各局予算要求3.4%の減に

  • 記事:遠藤 直彦

 東京都は17日、来年度予算の各局要求額を発表した。  一般会計の各局要求総額は7兆1664億円で、今年度予算と比較して1876億円(2・6%)の減となった。

一般会計は7兆1664億円

 特別会計は5兆8468億円、公営企業会計は1兆9116億円、これらを合わせた要求総額は14兆9248億円で、今年度当初予算の総額15兆4522億円から5274億円(3・4%)減少した。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、来年度の税収の落ち込みが予想される中、不急事業の見直しも影響したと思われる。

 経費削減が求められているオリンピック・パラリンピック関係では、開催都市PRや普及啓発事業が大幅減となり、要求額は約377億4589万円と今年度予算の88・7%となった。一方、大会時の新型コロナウイルス対策については、今後の予算編成過程で検討するとして未計上とされた。

 都庁のデジタル化を所管する戦略政策情報推進本部関係では、ICT導入、電子都庁基盤の整備による事務の効率化を図るほか、新規事業として「都庁版新型コロナ見守りサービス」が計上された。

 選挙管理委員会事務局関係では、来年夏に予定されている都議選経費として約50億円と、衆院選経費約70億円が盛り込まれた。

新型コロナ対策で4定に補正予算案

 新型コロナ対策を強化するため、都は今月30日に開会する第4回定例都議会に総額2308億円の補正予算案を提出する。

 医療従事者への慰労金119億円、診療体制の確保支援40億円、年末年始の診療・検査体制の確保30億円のほか、中小企業制度融資に344億円、生活福祉資金貸付補助に652億円を計上する。

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