都議会も「密」を避けて 独自の取組を実施
傍聴や見学を中止
東京都の新型コロナウイルス感染症対策が進む中、東京都議会も独自の取組を進めている。
万が一、都議会議員に感染者が発生した場合の影響の大きさを考え、「密」を避ける動きがみられる。
議員達も間あけて着席
都議会ではまず、2月26日に行われる予定だった第1回定例会の代表質問を、26日と27日の2回に分けて行った。これは感染症対策に奔走する都職員への配慮の一面もあった。
その後、ウイルスの拡大を防止するために2月28日から傍聴と議事堂の見学を当面の間中止する措置を取った。28日には本会議場での議員と理事者の水分補給が認められたほか、通常は閉められたままの常任委員会室のドアを開けて質疑、換気に注意を払った。
都議会議員が一堂に会する本会議場では、数十名の議員が退席し、残った議員も隣との間隔を十分に取った。なお、採決の際にはその日出席している全議員が本会議場に戻って採決に加わっている。
また、本会議場につながるドアはすべて開かれていた。こうした対策は5月27日に開会予定の第2回定例会でも徹底される見通しだ。
さらに都議会は、議長を本部長に、各党の代表者で構成される「東京都議会災害対策連絡調整本部」を設置、これまで9回、都側から非常事態宣言や協力金等の説明を聴取、質疑等を行っている。