都営バス特集
令和元年度導入燃料電池バス外観
最新の安全装置を先駆的に導入
都営バスは、乗合バス事業として、令和2年4月1日現在、路線用バス1513両にて131系統、営業キロ743・9㎞を運行し、平成30年度実績では一日平均約63万9千人のお客様にご利用いただいています。また、観光用バス8両を所有し、貸切バス事業も行っています。 交通局ではこれまでも、時代のニーズに対応すべく、燃料電池バス等の環境性能に優れた車両、フルフラットバス等の利便性を考慮した車両、そして最新の安全装置を先駆的に導入してきましたが、ここに最近の状況を紹介させていただきます。
燃料電池バスを令和2年度には最大70両へ
燃料電池バスは、走行時にCO2、NOX、PMなどを排出しない最も環境性能の高いバスと云われており、電動モーターが動力源であることから、加減速が滑らかで振動が少なく、非常に静かだという特徴があります。
交通局では、平成29年3月に、日本で初めてトヨタ自動車製の市販車を路線バスに導入し運用していますが、令和元年度には新たに23両導入し、令和2年3月末時点で38両となりました。令和2年度においても、導入を進めており最大70両を目指しています。
なお、燃料電池バスには、バスに対応した水素ステーションが必要となりますが、令和元年度には、これまでの2か所(江東区有明と新砂)に加え、新たに2か所(江東区豊洲と江戸川区葛西)に整備されました。
リフト付き観光バスの導入
観光バスは、令和元年度、13年ぶりとなる新造車両を3両導入し、計8両になりました。
今回導入した観光バスは、いすゞ自動車製のリフト付きの車両で、車椅子のお客様にそのまま乗車していただくことができるようになっています。車内の乗客用シートは、補助席を含め50席ありますが、これらのシートを一部折りたたむことで最大2台、取り外すことで最大6台の車椅子の搭乗が可能となります。
また、状況判断し自動ブレーキ発動を行う「衝突被害軽減ブレーキシステム」、乗務員の瞼の開閉状態を監視する「ドライバーモニター」等、最新技術による安全装置を搭載しています。
ノンステップバスの更新
ノンステップバスは、例年、老朽化車両の更新用として新造車両を導入していますが、令和元年度には、いすゞ自動車製の車両143両を導入しました。今回導入の車両についても、最新の排出ガス規制に適合しています。
また、安全装置として、新たにEDSS(ドライバー異常時対応システム)を搭載し、これまでの安全装備に加え、より一層の安全性向上を図りました。