マップ片手に歩いてみた<北区編>
北区にはJRの駅が都内最多の11駅あり、鉄道オタクの聖地といえるスポットも多い。今回は、鉄道に関するスポットを巡る「東田端・上中里コース」を歩いてみた。
すっきりとした秋晴れの午後、鉄道ファンなら一度は訪れるというJR田端駅をスタート。駅を出て、駅前広場と休憩スポットなども兼ねた歩行者専用の田端ふれあい橋を進む。
ほどなくするとJR東日本の東京本社、さらに進むと田端運転所が見えてくる。田端運転所はJR東日本の電気機関車の車両基地で、客車などを牽引する機関車が配置されている。ごっついカメラを抱えた鉄道ファンらしき男性が、地べたに座り込んでシャッターチャンスを待っていた。
道路を挟んだ反対側は、東京新幹線車両センター。新幹線といえば車体が青と白の東海道新幹線のイメージだったので、「新幹線には、さまざまな種類があるのだな」と今更ながら……。
国指定史跡の中里貝塚に立ち寄り、JR尾久駅へ抜けるタイムカプセル平成ロードを進み、都電荒川線の荒川車庫前へ。ここには都電の旧型車両2両を展示する都電おもいで広場がある。ただし平日は中に入れない。
再度、JRの線路沿いまで戻り、上中里三丁目あたりへ。線路をまたぐ上中里さわやか橋もまた、鉄道ファンがカメラを構える場所のひとつだそうだ。電車があまり来ない時間帯は、踏切を渡ったほうが断然早い。
線路を超えて飛鳥山公園へ。ここは北区を代表する公園で、春は花見客で大いに賑わう。都電やD51が保存されている児童エリアのほか、渋沢資料館、北区飛鳥山博物館、紙の博物館の3つの博物館があるが、何かと話題の渋沢栄一の活動を紹介する渋沢資料館はリニューアルに伴い休館中。公園を縦断し、分速30mという超ゆっくりなモノレール(あすかパークレール)で飛鳥山を降りた。
鉄道ファンの気持ちがほんの少しわかった(気がした)コースだった。