10月1日から申請受付

  • 記事:大竹 良治

 地球温暖化の防止に向け、家庭の省エネ行動を促すため、省エネ性能の高い家電等への買換えに対し、10000〜21000ポイントの「東京ゼロエミポイント」を付与する「家庭のゼロエミッション行動推進事業」が10月1日から始まった。省エネ家電への買換えは、地球温暖化の防止に加え、各家庭の光熱費の節約にもつながる「地球にも家庭にもやさしい」、まさに一石二鳥の取組み。東京都では、この機会に、多くの都民が地球温暖化問題に関心を持ち、いっそうの省エネに取り組むことを期待している。

省エネ家電に買換えてポイントをゲット!

地球温暖化防止のためには省エネが不可欠

 近年、世界各地で熱波や大雨、水害、干ばつ、大規模な山火事など、異常気象や気象災害が頻発しており、地球温暖化が大きく影響しているとされている。

 これは東京でも例外ではなく、2018年に青梅市で40℃を超える気温を観測するなど、35℃を超える「猛暑日」は年々増加している。また、集中豪雨の発生頻度も増加傾向にあり、浸水被害も増えている。

 地球温暖化の原因はCO2など温室効果ガスの濃度の上昇にあり、省エネに取り組み、CO2の排出を減らすことが喫緊の課題となっている。

都内エネルギー消費量 家庭部門が約3割占める

 都では、家庭部門において、2030年に2000年比で30%程度削減という省エネ目標を立てているが、2017年度実績では産業・業務部門、運輸部門が減少する中、家庭部門は5・2%増と、部門別で唯一増加しており、家庭部門対策の一層の強化が求められている。

 都内家庭部門のエネルギー消費の内訳をみてみると、電力と都市ガスで約93%とほとんどを占める。このうち、電力消費量の機器別割合は、照明器具が18・4%と最も多く、次いで冷蔵庫(17・6%)、エアコン(12・6%)と続いており、これら3つの機器で約5割。都市ガス消費量の用途別割合は給湯が63・9%と最も多い。

 こうした機器は、製品ごとの省エネ性能に大きな差があることから、より効率の高い機器の選択を促す仕組みの構築が有効とされている。

 このうち、照明については、昨年度まで実施の「家庭におけるLED省エネムーブメント促進事業」によって、一定のLED化が進展したことから、今回、その他の機器について、省エネ性能の高い機器への買換えを促進するため、「家庭のゼロエミッション行動推進事業」を実施することになった。

 この事業の推進を担当する環境局地球環境エネルギー部の長谷川徳慶地域エネルギー課長は「地球温暖化の防止には省エネが不可欠です。家庭からの省エネを進めるために、多くの都民の方に本事業にご参加いただきたいと思います」と話している。

もらえるポイントは10000〜21000P

 買換えでポイントがもらえる対象製品はエアコン、冷蔵庫、給湯器の3種類。

 エアコンは統一省エネラベル「☆4」以上、冷蔵庫は「☆5」、給湯器は高効率給湯器が対象となる。

 10月1日以降の購入分が対象で、申請期限は令和3年3月31日。ただし予算がなくなり次第終了となる。

 もらえる「ゼロエミポイント」は上の表のとおり。対象家電等を購入したら、申請書(店頭やホームページ等で入手可)と必要書類(本人確認証、領収書など)を東京ゼロエミポイント事務局に郵送する。

 1〜2か月程度で、ポイント交換品(商品券とLED割引券1000円分)が返送される。たとえば、12000ポイント付与の場合、11000円分の商品券と1000円分のLED割引券となる。

 商品券は多くの店舗で利用できる一般的な商品券で、LED割引券は、あらかじめ登録された都内店舗(LED割引券取扱店)でLED照明(LED電球やシーリングライトなど)を購入する際に1000円券として使用できる。

 詳しくはホームページ(https://www.zero-emi-points.jp)、あるいはコールセンター(0570—005—083)まで。

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