小池都政4年目に

  • 記事:大竹良治

 小池知事が就任したのは3年前の8月2日、知事の任期は来年7月30日までで、残り1年となった。知事はこの3年間の成果を会見で語るとともに、引き続き都政運営を担っていく決意を示した。2020東京大会が始まるのは来年7月24日。知事選は任期満了の30日前までに行うこととなっており、東京大会への影響を避けることを考えると、来年7月5日、もしくは12日の投票が有力視されている。支持率の高い中、小池知事再選との声があがる一方、都議会自民は小池都政を批判、対立候補擁立を表明しており、今後1年間の動きが注目される。

8月1日、各会派挨拶に臨む小池知事(左に多羅尾、右に長谷川、梶原の3副知事)

3年間の成果を強調 今後の都政運営に意欲

 小池知事は「就任してから3年間、さまざまな見直しと同時に種まき、水やり、施肥を繰り返しやってきて、全開ではないがつぼみから花へというところまできた」と述べ、具体的な成果として第一に待機児童対策を挙げた。

 「3年間で約5千人の待機児童が減少し、現在の待機児童数は3690人となった。逆に言えば、あとまだ3700人おられるということなので、まだ全開というわけにはいかないが、私にとって励みでもあり、この待機児童対策をしっかり進めたい」とさらなる取組みに意欲を見せた。

 公約で掲げた都政改革については「都民ファーストの視線、情報公開、賢い支出の3つの柱で取り組んできたが、ごく普通の話になってきたというのは成果ではないかと思う」と語るとともに、「これからの1年間、東京2020大会はもちろん、その先の2040年まで、遠くを見据えることによって、今後あるべき東京の姿をしっかりと描いていきたい」と今後の展望を示した。

 東京都は先月、「重点政策方針2019〜未来への投資・人が輝く東京に向けて」を公表、そこでは7つの「C」(Chanceオリパラを好機とした未来への投資、Change時代を先取りした意識改革、Challenge新たな時代への挑戦、Check東京大改革を進める、Communityみんなが集い暮らす、Children未来を担う子供を育む、Choju人生100年時代を元気に)を掲げている。

 小池知事は「これを大きな柱にし、引き続き、大切な1年間、次の東京の道筋を、色々な方々から要望を伺いつつ進めていきたい」と任期満了まで全力を尽くす決意を表明した。

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