パリ五輪での空手採用を要望

  • 記事:遠藤 直彦/li>

 都議会自民党の「空手道推進政策研究会」(会長・古賀俊昭氏)の一行7名は1日、在日フランス大使館と総理官邸を訪れ、2024年にパリで開催される五輪でも、空手が追加種目として採用されるよう要望した。

都議会自民、仏大使館等に

 在日フランス大使館では、ローラン・ピック大使らと面会、要望書を手渡した(写真)。席上、大使からは「お預かりした要望書はフランス側に渡したいが、残念なことにあまりご期待に沿うことができない可能性が強い」とのコメントがあったという。

 その理由として

  1. IOCから参加可能なアスリートの人数を1万500人に制限したいとの意向があり、フランスの組織委員会も多くの種目を追加できないこと。
  2. 若い人の参加を求めたいことや都市化の特色を生かせる競技に関心が集まっていること。
  3. IOCから追加種目については競技を行う場所を設ける必要のないものとする。
  4. との条件が示されており、空手の場合、新たな施設を設ける必要があることが期待に沿えない理由だと説明された。

     ピック大使は予定の時間をオーバーしながらも、現状について正確に、透明性をもって話したという。

     一行はその後、総理官邸を訪れ、菅義偉官房長官に要望書を手渡す予定だったが、新元号「令和」が決定・発表された日でもあり、代わって岡本内閣官房長官秘書官が対応した。

     古賀会長は「大使は丁寧に我々の説明を聞いてくれた。今後もあきらめずに取り組む」と決意を語っており、パリ大会以降も空手の採用も視野に活動する意欲を見せた。

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