
東京に居ながらにして、東京産のものを口にする機会は少ない。しかし、様々なジャンルで美味しい「東京ブランド」をが売り出されている。「東京ブランド」を追うシリーズ第1回目は、東京産の魚介類。
(取材/中本 敦子)

東京の魚と聞くと、「江戸前」を思い浮かべるかもしれないが、東京の海は、伊豆諸島や小笠原諸島を含め、日本で一番広い海域を有している。そこでは、四季折々、実に60種類以上にも及ぶ魚介類が水揚げされている。
東京産の水産物は、これまで高級食材として、料理店などへ出荷されることが多く、家庭の食卓にのぼる機会はほとんどなかった。
そこで、東京の新鮮でおいしい水産物をより多くの人に味わってもらおうと、東京都漁連では、ネット鮮魚店「とれたて東京の海味(うみ)」http://www.tokyo-gyoren.or.jp/umi/をオープンした。
「とれたて東京の海味(うみ)」の水産物は、東京漁連のプロの面々が新鮮さだけでなく、品質の確かな商品を厳選し、セットにして、新鮮なうちにクール宅急便で送る。
東京ブランドの魚介類は、キンメダイ、カツオ、イサキなど現在10種だが、今後増やしていくという。地元東京産の新鮮でおいしい魚介類を一度、味わってみてはどうだろう。
◆小笠原えび

小笠原で漁獲される「カノコイセエビ」という種類で、3kgを超えるものもある大型の伊勢海老。1.5〜2kg程のものが多く漁獲されている。 味も良く、見栄えが豪華なので中華料理で使われることも多い。
◆メダイ

その名の通り大きな目が特徴。一本釣りで漁獲され、秋から冬が旬。水深100〜200mの深場に生息し、大きい物は90cmほどになる。肉質が柔らかく脂がのっているので、刺身、照り焼き、煮付けなど、どんな料理にも良く合う。
◆キンメダイ

キンメダイは、秋から春にかけてよく獲れ、一本釣りで漁獲される。特に冬ものは脂が乗って美味。煮付けや焼物のほか、鍋の材料としておいしく食べられるが、東京産は新鮮なので刺し身でもおいしく食べられる。
◆サザエ

太平洋から日本海に広く分布しているが、波の静かな所では特徴的な角ができない。波の荒い伊豆諸島では立派なトゲの見栄えの良いサザエがとれる。小さいものは壺焼きで、大きいものは刺身で。
◆クロムツ

底魚一本釣り漁法で漁獲され、特に神津島でたくさん獲れる。上下のアゴに生え揃った歯はきわめて鋭い。冬から春にかけてが旬で、刺身の他、煮物、鍋物にしてもおいしい高級魚。
◆カサゴ

岩礁地帯に生息している高級魚。生息地の環境に合わせて黒褐色から暗赤色まで体色を変える。淡泊な白身で肉質も良いため、大きい物は刺身や煮付け、小さい物はそのまま唐揚げやみそ汁で。