2008年7月20日号
東京の木で家を造ろう
協同組合 「東京の木で家を造る会」
協同組合 「東京の木で家を造る会」
東京育ちの木材で家を造ることで、東京の林業に元気を取り戻し、山林を育て、ひいては都市環境の保全に役立つことを目的として、「東京の木で家を造る会」が発足した。
本来、家造りは地場産業であり、かつて家を建てるときは、地元の山林から木を伐り出し、近くの製材所で木材に挽き、顔見知りの職人が建て上げるのが普通だった。そこには顔の見える関係があり、建主も山や木材、職人の技に対する知識をもっていた。それが、山林や職人の技を守ることにもつながっていた。
しかし、今はキッチンやサッシのメーカーは知っていても、使用される木材の種類や山地を知る建主はほとんどいないのが実状だろう。その結果、健康に好ましくない建材を使うケースもあるのだ。
「東京の木で家を造る会」は、“川上”と“川下”を結び、産直方式で家を造ることで、東京の林業と山林の再生をはかり、都市の環境を守るという運動。そのために、林業家、製材所、工務店、設計事務所などの協力を得て組織作りする一方、ユーザーに呼びかけ、東京の木で少しでも多く家を造ることを目指している。
●問合せ/Tel 0428・20・1088