2008年3月20日号
「白熱球一掃作戦」に参加して
家庭でも電気代&二酸化炭素の削減を!
白熱球は電球形蛍光ランプの5倍も、電気代がかかることをご存知だろうか。つまり、白熱球を電球形蛍光ランプに交換することで、1個当たり最大80%ものエネルギーの削減が可能となるわけだ。
二酸化炭素排出量に換算しても4分の1に削減できる。(図1)
家庭で消費される電力のうち、2割弱が照明によるもの。現在使われている白熱球を各家庭が電球形蛍光ランプに変えていくことで、エネルギーの節減につながっていく。
最近は、白熱球のかわりに使える蛍光ランプが数多く出回るようになってきた。これまでの蛍光ランプの欠点を補い、すぐに点灯するように性能もよくなり、目に優しい暖色系のものなど、品種も多様だ。白熱球54Wの明るさが、電球形蛍光ランプでは12Wですむ。
1個当たりの価格は、電球形蛍光ランプの方が高いが、寿命は白熱球の6倍だし、電気代は5分の1に抑えられる。図2で、白熱電球と電球形蛍光ランプのコストの比較をわかりやすく示しているが、蛍光ランプを使用したほうが、交換後9ヵ月で割安になり、3年後には4662円もお得という計算になる。
都では、電気メーカーや業界団体、消費者団体などと連携し、家庭の白熱球を一掃しようと「白熱球一掃作戦」を実施。コンビニやスーパーなどに電球形蛍光ランプを置くようにしている。
これをきっかけに、電気代の節減ができ、二酸化炭素排出も削減する電球形蛍光ランプを選ぶ消費者が増えることを願う。