2008年6月20日号
伝統野菜
「品川カブ」を復活
「品川カブ」を復活
学校での栽培を計画
江戸時代、品川宿周辺で栽培されていたという「品川カブ」。現在、区内では栽培されていないが、小平の農家で細々と栽培されてきた。通常のカブのように丸くなく、辛みダイコンに近い形状だが、味は普通のカブと変わらず、漬け物などには最適とか。
そのことを知った区北の旧東海道沿いで青果店・マルダイ商店を営む大塚好雄氏が、早速取り寄せて販売したところ大好評。また、地域でも「伝統野菜を復活させよう」という動きがさかんになり、種を取り寄せて品川区の名産品として栽培することとなった。
その一環として行われるのが、小中一貫校である区立伊藤学園の最高学年9年生に対する栽培指導。実際に種の植え付けをするのは夏の終わり頃で、栽培方法は普通の野菜と変わらない。越冬栽培なのでほとんど無農薬の状態で収穫ができるという。
春が近くなった頃、品川区のあちらこちらで「品川カブ」をみかけることだろう。