2008年5月20日号
冒険王・横尾忠則
60年代未公開作品から最新絵画まで
アート界を走り続ける横尾忠則(1936年〜)。話題多きこの作家については、今までも無数の展覧会が開かれてきたが、意外にも、彼の“冒険”に正面から切り込んだものはない。
「冒険王・横尾忠則」展は、『平凡パンチ』や『話の特集』を飾った数々のイラスト、寺山修司や唐十郎、土方巽のアングラ演劇・舞踏のポスターなど、その大半が初公開である1960年代のグラフィック原画から、冒険的物語がテーマの最新作まで、およそ700点が全館に展開されている。
展覧会の構成も、事件を予感させる〈Y字路〉シリーズの近作に始まり、江戸川乱歩の『少年探偵団』、ジュール・ヴェルヌの『海底二万里』、『ターザン映画』などから生まれた作品が次々に登場し、まさに“冒険物語”の仕立てになっている。
■「冒険王・横尾忠則」展
会 場:世田谷美術館 1・2階展示室
会 期:6月15日まで ※月曜休館
開館時間:10:00〜18:00
(入場は閉館の30分前まで)
料 金:一般1200円、大高生・65歳以上900円、中小生・障害者600円
問合せ :03―3415―6011